整体を受けた後に「痛みが増した」「体調が悪くなった」と感じて不安になった経験はありませんか?
整体による悪化は多くの方が経験する現象ですが、その多くは一時的な好転反応である可能性が高いのです。
本記事では、整体後の症状悪化の原因や理由、適切な対応方法について詳しく解説します。
整体後に症状が悪化する主な原因

整体を受けた後に症状が悪化する原因は、主に以下の3つに分類されます。
好転反応による一時的な悪化(最も多いケース)
整体施術により身体の歪みが調整されると、筋肉や関節、神経系に変化が生じます。
この過程で一時的に症状が悪化することを「好転反応」と呼びます。好転反応は治癒過程の一部であり、多くの場合2〜3日以内に改善します。
好転反応が起こるメカニズムは以下の通りです。
- 歪みの矯正により、これまで使われていなかった筋肉が活動を始める
- 血液循環が改善し、老廃物の排出が促進される
- 神経系の働きが正常化し、痛みの感覚が一時的に敏感になる
施術者の技術不足による悪化
残念ながら、施術者の技術や知識不足により症状が悪化するケースも存在します。
適切な診断なしに強い刺激を与えたり、患者の状態に合わない施術を行った場合に起こります。
- 施術直後から激痛が続く
- 痛みが日を追うごとに強くなる
- 新たな部位に痛みが発生する
- しびれや麻痺などの神経症状が現れる
患者側の要因による悪化
患者自身の行動や体調も悪化の原因となることがあります。
- 施術後の安静指示を守らない
- 激しい運動やストレッチを行う
- アルコールの過度な摂取
- 睡眠不足やストレス過多
- 持病や薬の服用状況を正確に伝えていない
好転反応とは何か?症状と期間

好転反応の定義と仕組み
好転反応とは、整体などの施術により身体の自然治癒力が活性化される過程で現れる一時的な症状悪化のことです。
「瞑眩反応(めんげんはんのう)」とも呼ばれ、東洋医学では古くから知られている現象です。
好転反応は以下のプロセスで発生します。
- 血流改善による反応:施術により血液循環が活発になり、これまで滞っていた老廃物が血中に放出される
- 筋肉の調整反応:歪みの矯正により筋肉のバランスが変化し、新しい姿勢を維持するための筋肉が活動を始める
- 神経系の正常化:圧迫されていた神経が解放され、一時的に痛みの感覚が敏感になる
好転反応の主な症状
好転反応として現れる症状は多岐にわたりますが、以下のような症状が一般的です。
身体的症状
- だるさや疲労感
- 筋肉痛や関節痛の増加
- 頭痛やめまい
- 発熱(微熱程度)
- 吐き気や食欲不振
- 便秘や下痢
- 頻尿
- 眠気または不眠
精神的症状
- イライラや不安感
- 気分の落ち込み
- 集中力の低下
- 感情の起伏が激しくなる
技術不足による悪化のサインと見分け方

危険な悪化のサインを見極める
好転反応と技術不足による悪化を見分けることは重要です。以下のサインがある場合は、技術不足による悪化の可能性があります。
即座に医療機関を受診すべきサイン
- 施術直後から激痛が続く
- 手足のしびれや麻痺が現れる
- 歩行困難になる
- 発熱が38度以上続く
- 吐き気や嘔吐が止まらない
- めまいで立っていられない
- 意識がもうろうとする
注意深く経過観察すべきサイン
- 痛みが日に日に強くなる
- 施術前にはなかった部位に痛みが現れる
- 1週間以上症状が改善しない
- 睡眠に支障をきたすほどの痛み
- 日常生活に著しい制限が生じる
好転反応との違いを理解する
好転反応と技術不足による悪化の主な違いは以下の通りです。
項目 | 好転反応 | 技術不足による悪化 |
---|---|---|
症状の推移 | 1〜3日をピークに徐々に改善 | 時間とともに悪化 |
痛みの性質 | 鈍痛やだるさが中心 | 鋭い痛みや激痛 |
新規症状 | 施術部位周辺に限定 | 施術と無関係な部位にも出現 |
機能障害 | 軽度の制限 | 明らかな機能低下 |
全身状態 | 徐々に改善傾向 | 悪化または変化なし |
整体後の悪化への適切な対応方法

好転反応が疑われる場合の対応
好転反応と思われる症状が現れた場合は、以下の対応を心がけましょう。
基本的な対応
- 十分な休息を取る:睡眠時間を確保し、無理な活動は避ける
- 水分補給を心がける:老廃物の排出を促進するため、こまめに水分を摂取する
- 適度な軽い運動:ウォーキングなどの軽い有酸素運動で血流を促進する
- バランスの良い食事:消化の良い食事を心がけ、アルコールは控える
- 入浴で血流改善:ぬるめのお湯でゆっくりと入浴し、筋肉の緊張をほぐす
症状別の対応方法
筋肉痛・関節痛の場合
- 患部を温める(温湿布や温タオル)
- 軽いストレッチやマッサージ
- 痛みが強い場合は市販の鎮痛剤を適量使用
頭痛・めまいの場合
- 安静にして横になる
- 頭部を冷やす
- 十分な水分補給
- 暗い場所で休息する
だるさ・疲労感の場合
- 早めの就寝を心がける
- 軽いマッサージやストレッチ
技術不足による悪化が疑われる場合の対応
危険なサインが見られる場合は、以下の対応を取ってください。
- 即座に施術院に連絡:症状を詳しく説明し、対応を求める
- 医療機関への受診:整形外科や神経内科での診察を受ける
- 症状の記録:いつから、どのような症状が、どの程度続いているかを記録
- セカンドオピニオン:他の医療機関や治療院での意見を求める
悪化を防ぐための整体院選びのポイント

信頼できる整体院の特徴
適切な整体院を選ぶことで、悪化のリスクを最小限に抑えることができます。
資格と経験の確認
- 国家資格(柔道整復師、あん摩マッサージ指圧師など)を持っている
- 豊富な臨床経験がある
- 継続的な学習や研修に参加している
- 専門分野や得意分野が明確
施術前の対応
- 詳細な問診とカウンセリングを行う
- 身体の状態を適切に評価する
- 施術方針や注意事項を説明する
- 患者の同意を得てから施術を開始する
施術の質
- 患者の状態に合わせた個別の施術プランを作成
- 施術中の患者の反応を常に確認
- 無理な施術や過度な刺激を避ける
- 施術後のアフターケアや指導を行う
避けるべき整体院の特徴
以下のような特徴がある整体院は避けることをお勧めします。
危険なサイン
- 資格や経歴が不明確
- 初回から強い施術を行う
- 患者の話を聞かない
- 高額な回数券やサプリメントを強引に勧める
- 医療機関での治療を否定する
- 「何でも治る」などの誇大広告
- 施術後の説明やアフターケアがない
初回施術時の注意点
初めての整体院を利用する際は、以下の点に注意しましょう。
- 体調を正確に伝える:現在の症状、既往歴、服薬状況などを詳しく説明
- 不安な点は質問する:施術方法や期待できる効果について確認
- 無理をしない:痛みや不快感があれば遠慮なく伝える
- 施術後の指導を受ける:日常生活での注意点や次回の予約について確認
- 経過を観察する:施術後の体調変化を記録し、次回の参考にする
よくある質問と回答
整体後の痛みはどのくらい続くのが正常ですか?
好転反応による痛みや不快感は、そもそも起きないことの方が多いのですが、起きる場合は通常1〜3日をピークに1週間以内には改善します。
ただし、症状が強い場合や体質によっては1週間程度続くこともあります。
1週間を超えても症状が改善しない場合は、施術院に相談することをお勧めします。
好転反応と悪化の見分け方で最も重要なポイントは?
最も重要なポイントは「症状の推移」です。
好転反応の場合、2〜3日をピークに徐々に改善しますが、技術不足による悪化の場合は時間とともに症状が悪化します。
また、新たな部位に症状が現れたり、神経症状(しびれ、麻痺など)が出現した場合は、速やかに医療機関を受診してください。
整体後に発熱することはありますか?
好転反応として微熱(37〜37.5度程度)が出ることがあります。これは血流改善による一時的な反応で、通常1〜2日で解消します。
しかし、38度以上の高熱や発熱が3日以上続く場合は、感染症や他の疾患の可能性があるため、医療機関を受診してください。
まとめ

整体による症状の悪化は、多くの場合が好転反応と呼ばれる一時的な現象です。
身体の歪みが矯正される過程で、筋肉や神経系に変化が生じ、一時的に症状が悪化することがありますが、適切な施術であれば1〜3日をピークに徐々に改善していきます。
ただし、技術不足による真の悪化も存在するため、症状の推移を注意深く観察し、危険なサインが見られる場合は速やかに適切な対応を取ることが重要です。
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